施工事例
過ごし方が生まれる家
人通りの少ない閑静な住宅街に建つ一邸。
3方を建物に囲まれておりながら、前面道路のある側にはその先に河川や借景が広がり、開放感がある立地環境。
そこで、前面道路側の借景を生かし、視線を気にせずに過ごせる2階の高さに大開口窓のあるリビング空間を計画し、室内にいながらも屋外で過ごしているかのような開放感を実現しました。
また、「子供が楽しく過ごせるように」というテーマも大切にした今回のお住まい。
玄関では、土間を境に空間を2つに分断し、分断することでできた両側の段差に腰かけてくつろいだり、会話を楽しんだり。
階段には少しの踊場を設け、カウンターを設えることでベンチにも座卓にもなるようにし、時にはスタディコーナーであり、時には読書コーナーやくつろぎスペースであり。
そうしてできた踊場の下には穴倉感のある秘密基地のような階段下収納があり、狭いからこそわくわく過ごせる場でもあります。
キッチンの背面にあるパントリーでは、作業台やデスクになるようなカウンターを設け、視線の先にはキッチンで家事をする家族との交流があり、宿題を教えてあげる親子の風景があります。カウンター越しの開口部を通して、リビングの借景窓との重なりが心地よい空間でもあります。
日によって過ごし方が変化するような、過ごし方を決め過ぎずに暮らせることが心地よさにつながるような「過ごし方が生まれる家」を目指しました。